第2に、労働組合のたたかいの原点は、要求にもとづいて「みんなは1人のため、1人はみんなのため」に団結することです。そして「どうせ会社は大変だから要求は通らない」と言った前提からたたかいに取り組むのではなく、この状況下でどのような取り組みをすれば要求が実現できそしてそれに接近できるのかといった主体的な要求闘争をすすめる必要があります。この姿勢が要求実現の分岐点になります。
第3に、要求を解決する場は基本的には会社との交渉ですが、諸物価の値上げや税金、社会保障の問題などが賃金に絡んできます。賃金引き上げの職場からの闘いとともに、大きな視野に立った政治的な闘いも同時にすすめなければ要求闘争は発展しませんし、実質賃金も維持できません。
また全国の労働者も賛同できる全国一律最底賃金制の確立の取り組みは、労働者の最低限の生活を守ることはもとより下請け・受注単価の基礎になることからも重要な闘いです。
さらに中小企業の経営を守るために、取り巻く経済環境の改善の闘いは私達の職場を守るためにも深刻化する景気立て直しのためにも取り組んでいく必要があります。
第4に、春闘要求は各職場の特性とともに、全国的な闘いとしても取り組まれています。そこから職場要求の闘いを企業内にとどめるのではなく、地域から全国的な闘いへと発展させ、あらゆる階層、民主団体と手を組んだ文字通りの国民春闘を展開していく必要があります。
福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合
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